2016年10月14日からゾピクロン(アモバン等)、エチゾラム(デパス等)が向精神薬に指定へ


 2016年10月14日からゾピクロン(アモバン等)、エチゾラム(デパス等)、フェナゼパム(国内未販売)が麻薬及び向精神薬取締法に基づく向精神薬に指定されました。対象薬品を下記の表1に示します。向精神薬に指定されたことで、一度に処方できる量、輸出入、薬局での保管方法、そして譲渡が厳格に取り扱われます。

表1.向精神薬に指定された薬物

物質名(別名)

販売名
ゾピクロン
  • ゾピクロン錠7.5mg「アメル」
  • ゾピクロン錠10mg「アメル」
  • アモバンテス錠7.5
  • アモバンテス錠10
  • アモバン錠7.5
  • アモバン錠10
  • ゾピクロン錠7.5mg「サワイ」
  • ゾピクロン錠10mg「サワイ」
  • ゾピクロン錠7.5mg「トーワ」
  • ゾピクロン錠10mg「トーワ」
  • ゾピクロン錠7.5mg「TCK」
  • ゾピクロン錠10mg「TCK」
  • ドパリール錠7.5
  • ドパリール錠10
エチゾラム
  • エチゾラム錠0.25mg「JG」
  • エチゾラム錠0.5mg「JG」
  • エチゾラム錠1mg「JG」
  • エチゾラム細粒1%「JG」
  • デパス錠0.25mg
  • デパス錠0.5mg
  • デパス錠1mg
  • デパス細粒1%
  • エチゾラム錠0.25mg「日医工」
  • エチゾラム錠0.5mg「日医工」
  • エチゾラム錠1mg「日医工」
  • エチゾラム錠0.25mg「アメル」
  • エチゾラム錠0.5mg「アメル」
  • エチゾラム錠1mg「アメル」
  • エチゾラム錠0.25mg「オーハラ」
  • エチゾラム錠0.5mg「オーハラ」
  • エチゾラム錠1mg「オーハラ」
  • エチゾラム錠0.25mg「ツルハラ」
  • エチゾラム錠0.5mg「ツルハラ」
  • エチゾラム錠1mg「ツルハラ」
  • エチゾラム錠0.25mg「トーワ」
  • エチゾラム錠0.5mg「トーワ」
  • エチゾラム錠1mg「トーワ」
  • エチゾラム錠0.25mg「日新」
  • エチゾラム錠0.5mg「日新」
  • エチゾラム錠1mg「日新」
  • エチゾラム錠0.25mg「フジナガ」
  • エチゾラム錠0.5mg「フジナガ」
  • エチゾラム錠1mg「フジナガ」
  • エチゾラム錠0.25mg「EMEC」
  • エチゾラム錠0.5mg「EMEC」
  • エチゾラム錠1mg「EMEC」
  • エチゾラム錠0.25mg「KN」
  • エチゾラム錠0.5mg「KN」
  • エチゾラム錠1mg「KN」
  • エチゾラム錠0.25mg「NP」
  • エチゾラム錠0.5mg「NP」
  • エチゾラム錠1mg「NP」
  • エチゾラム錠0.25mg「SW」
  • エチゾラム錠0.5mg「SW」
  • エチゾラム錠1mg「SW」
  • エチゾラム錠0.25mg「TCK」
  • エチゾラム錠0.5mg「TCK」
  • エチゾラム錠1mg「TCK」
  • デゾラム錠0.25mg
  • デゾラム錠0.5mg
  • デゾラム錠1mg
  • パルギン錠0.5mg
  • パルギン錠1mg
フェナゼパム

日本国内未承認の為、販売なし。
ただし、輸入は制限を受ける。

Phenazepam (also known in Russia as bromdihydrochlorphenylbenzodiazepine) is a benzodiazepine drug, which was developed in the Soviet Union in 1975[3], and now produced in Russia and some CIS countries. Phenazepam is used in the treatment of various psychiatric and neurological disorders. It can be used as a premedication before surgery as it augments the effects of anesthetics and reduces anxiety. Recently, phenazepam has gained popularity as a recreational drug; misuse has been reported in the United Kingdom,[4] Finland,[5] Sweden,[6] and the United States.[7]
引用:Phenazepam – Wikipedia, the free encyclopedia

フェナゼパム(ロシアではbromdihydrochlorphenylbenzodiazepineとして知られる)はベンゾジアゼピン系薬で、1975年にソ連で開発され、現在ロシアと、いくつかのCIS諸国で生産されました。フェナゼパムはいくつかの精神医学と神経医学の疾病治療に使われてきました。これは術前投与して麻酔薬の効果を高めたり、不安を減らしたりすることに使えます。最近、フェナゼパムはレクリエーションドラッグとして人気を得ています。イギリス、フィンランド、スエーデンそしてアメリカで誤用が報じられています。

※quit-benzoによる翻訳

 

 一般に「向精神薬」とは、精神に何らかの影響を与える事を主とする薬物全般を指します。今回取り扱う「向精神薬」とは、麻薬及び向精神薬取締法に規定されているもので、精神神経用剤や抗不安剤のうち、濫用等の恐れのある薬物について指定されます。

 向精神薬に指定されると、1回に処方できる量が無制限から14日分、30日分、90日分のいずれかに決められます。今回指定されたゾピクロンとエチゾラムは30日分に決まりました。また、個人輸入が禁じられ、海外渡航の常備薬として持ち出すときに手続きが必要になります。病院薬局で保管する際の管理基準が向精神薬基準になり厳格になります。他人に譲渡をすると麻薬及び向精神薬取締法に該当する処罰を受けます。

 向精神薬に指定されたことで、2018年9月26日までにエチゾラム合計500錠を密輸したとして麻薬取締法違反で逮捕者が出ています。関税法違反でも告発されています。

 

向精神薬に指定されていないGABA-A受容体作動薬はまだ存在する

 ゾピクロンとエチゾラムはGABA-A受容体作動薬です。GABA-A受容体作動薬は多数存在しますが、2018年10月4日現在、向精神薬に指定されていない薬があります。向精神薬に指定されていなくても、添付文書には依存性があると書かれているので、ご注意ください。

向精神薬未指定のベンゾジアゼピン系薬

物質名販売名
リルマザホン塩酸塩水和物リスミー錠1mg/リスミー錠2mg
フルタゾラムコレミナール錠4mg/コレミナール細粒1%
フルトプラゼパムレスタス錠2mg
トフィソパム ※1グランダキシン錠50/グランダキシン細粒10%
メキサゾラムメレックス錠0.5mg/メレックス錠1mg/メレックス細粒0.1%

※1 添付文書には「他のベンゾジアゼピン系薬剤で連用により薬物依存を生ずることが報告されているので、本剤の投与にあたっては観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。」とある。報告書には「BZ受容体へ結合しないトフィソパムによる依存性は認められないものと考えられる」とあるので、国から向精神薬に指定する意義を認められていないと思われる。BZ(ベンゾジアゼピン)受容体はGABA-A受容体に存在するベンゾジアゼピン結合部位のことです。国際薬理学連合は「ベンゾジアゼピン受容体」の呼称を「ベンゾジアゼピン部位」に置き換える事を推奨しているとのこと。参照:GABAA受容体 – Wikipedia

向精神薬未指定の非ベンゾジアゼピン系薬

物質名販売名
エスゾピクロンルネスタ錠1mg/ルネスタ錠2mg/ルネスタ錠3mg

 

関連リンク

参考文献

 


※この記事は2016年10月25日に公開したものに、修正加筆を行いました。


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